8月22日

(火) リーダーの責任
小泉総理はかつて「8月15日に、如何なる批判や反対があろうとも靖国神社を参拝します」と言っており、今回それを実行した。(ちなみに、これを公約というのはおかしいと思う。単に彼のこだわりでしかない)

しかし、一国のリーダーである小泉氏が、なぜここまで「8月15日の靖国」にこだわり、そのことを実行することに意義があるのだと考えているのか、その真意は私には今ひとつ分からない。伝わってくるものがないのだ。「彼は靖国参拝にこだわっているんだ」と言うことだけは分かるが、子供から「何故、小泉さんはこだわっているの?」と聞かれても、私には説明もできない。きちんとした説明もできないから、彼の心情も理解することができない。「何故なんだろうねぇ?何か彼には国民に伝えたいことがあるのじゃないの?でも、何が言いたいのか本当のところは分からないねぇ」。

小泉首相が8月15日という特定日にこだわりを見せ、靖国神社を特別視しているところに、第二次世界大戦との何らかの関わりがあることは間違いないのだが、そのこだわりの一つ一つが正確に伝わってこない。(ある程度は想像できても、憶測で話を進めることは危ない)
公明党との話し合いはどうしているのだろうとか、妙なことを勘繰ってしまう。

そこで思う。
リーダーたるもの、自分の信条を持つことは大事だ。しかし、そうした信条をしっかりと説明もできずに行動するのでは、子供と同じではないか。そうしたリーダーの行動は、かえって「この人がリーダーで大丈夫か」と不安を増幅させる。小泉氏の最近の行動はリーダーとしては反面教師だ。説明責任を果たしていない。

リーダーたる者が公の場所で行う行為であるならば、それは彼一人の個人的な「心の問題」ではない。家の中で個人的に何かを拝んだりするのとは意味が違う。リーダーがある種の問題提起を示し、自らで用意した答をも提示しながらも、その理由を明確にしないのでは、子供達に自分の答を丸写しさせる教師と同じである。「後になったら分かるようになるから、今は丸写し、しなさい」なのか?きちんとした大人ならば、子供にも分かるように説明しなければならないだろう。特に複雑な問題になればなるほどである。経営者にも同じことが言える。

小泉氏の周りには、既にアドバイザーも諌める人もいないのだろう。田中康夫氏とダブって見えてきた。こういう人達は自分の地位を利用してのヘッドシップは発揮できるけれども、リーダーシップは発揮できない。きっと、小泉氏自身も自分の考えを上手く説明できないのだろうな。これじゃ、重要な案件の判断や舵取りを委ねることなどできないのではないかな。困ったもんだ。

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